護法少女ソワカちゃん第8話・注釈 †
護法少女ソワカちゃん第8話の注釈のページです。
索多瑪(ソドム) †
旧約聖書の『創世記』にゴモラと共に登場する背徳と退廃の街。
神・ヤハウェの怒りを招き、硫黄と火によって滅ぼされたとされる。
なお「索多瑪」という表記は正式な中国語訳で、作者による当て字ではない。
業火 †
悪業によって身を滅ぼすことを火に例えた言葉。
転じて、地獄に落ちた罪人を焼く火のこと。
タイトルの場面 †
白象に跨り右手で金剛杵を振りかざす様は帝釈天がモデルと思われる。
通常、帝釈天の持物(じぶつ)は金剛杵の中の独鈷杵で、五鈷杵を持ち白象に跨る仏像は普賢延命菩薩とされる。
しかし今回の話の役柄的に普賢延命菩薩ではなく帝釈天との解釈が妥当だろう。
帝釈天はインドの神「インドラ」に由来する。金剛杵(ヴァジュラ)から放たれソドムの街を照らす光は
アニメ『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐の台詞に掛けているかも知れない。
旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。
ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね。
めんそーれ †
うちなーぐち(沖縄弁)で「いらっしゃい」「ようこそ」の意。
愛度瑠、多恋人、来夢来人 †
それぞれ「アイドル」「タレント」「ライムライト」と読ませようとしている看板。
場末の繁華街にありがちな店名。
ただし「アイドル」は偶像崇拝を示唆してるかも知れない。
ドクター・ペッパー †
賛否両論分かれる独特な味の炭酸飲料。
アメリカ発祥で、日本ではコカ・コーラ社により販売されている。
西日本ではあまり流通していないらしい。(沖縄を除く)
ちなみに沖縄には「ルート・ビア」というさらに強烈な炭酸飲料が流通している。
UNO †
108枚1組のカードを使って遊ぶゲーム。カードを裏にして出したり、
それに対してダウトを宣言したりなどの正式なルールは余り知られていない。
ちなみに福本伸行の漫画『賭博堕天録カイジ』では、
UNOでギャンブルを行おうとするシーンがある。(結局使わなかったが)
ポテトチップスの袋 †
かすかに「小池屋」の文字が…。
黒寿司 †
根本敬の漫画『黒寿司』が元ネタか。
JUST LIKE A †
ボブ・ディランの曲『JUST LIKE A WOMAN』のもじりか。
魔女狩り †
中世ヨーロッパで異端審問の名の下に行われた理不尽な処刑。
ソワカちゃんとクーヤンが狂気の群衆に囲まれる場面は、漫画『デビルマン』で
ヒロイン・牧村美樹とその弟・タレちゃんが暴徒に血祭りにされたエピソードを彷彿とさせる。
高い塔に押し込められて †
仏教では阿闍世王が父を塔に幽閉させた説話があるが関係なさそう。
ソドム・ゴモラと同じく頽廃の象徴とされるバビロンの塔がモデルか?
グリム童話『ラプンツェル(青空文庫)』(少女が高い塔に閉じ込められる話)を連想させるという指摘もある。
傘斗率卒串 †
5つの漢字の関連性は不明。
「傘と率がそっくし(見た目的に)」、「カトリソク→カトリック」などの解釈が挙げられている。
漢字が五個なのは「はしごごっこ」か。
読み方は「みなごろし」。福本伸行の漫画『銀と金』で、
主人公がビルに閉じ込められて戦うエピソードに、血で大書きされた「鏖」の文字が出てくる。
ヌーメン †
"神性"を意味するラテン語・ヌーメン(numen)に由来。
ドイツの宗教哲学者・ルドルフ・オットーが全宗教の根源として提唱した、
「聖なるもの」への非合理的かつ情緒的な「畏怖」の感情『ヌミノーゼ』の語源。
におって~ †
西日本の方言で「臭いを嗅いで~」という意。
悪鬼羅刹 †
悪鬼も羅刹も鬼のこと。羅刹はサンスクリット語「ラクシャーサ」の音写。
ソワカちゃんが構える五鈷杵に集まる光 †
TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲のパロディ。
炎に焼かれる索多瑪(ソドム)の街 †
旧約聖書『創世記』に由来。以下、引用。
主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、
これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。